kimono随想#5
Series 『着物を楽しく日常に』
洋服が日常着の現在。日本伝統衣装という敷居の高いモノになってしまった“キモノ”
楽しく日常に着物が着れるように、私は今“おしごときもの”に挑戦しています。
なぜこの仕事をしようと思ったのか。
私の幼少期から今現在をちょっとだけふりかえりながらの”キモノ噺“
第二章 成人式
コロナ禍になって、成人式がここ何年かは中止になったり、やるの?やらないの?と心配しながらが続いておりましたが、2023年はようやく、予定通りの成人式が開催されました。
成人の方達が主役の成人式ですが、その方達の親御さんや、美容師、着付師も成人式の開催有無はとても重要です。私は、久々に振袖着付の現場仕事が今年はあり、年末年始はけっこう緊張してました!笑
自分が成人だった頃~着付師になって(10年位前)~今で、振袖の在り方も変化しています。
振袖は、購入・レンタルや少し前から「ママ振」「姉振」なんていう言葉なんかもできて、お母様の振袖を娘が着る、姉の振袖を妹が着る。という事もここ最近は増えています。
一昨年は、成人式が直前で中止になるという悲惨な出来事があった地域も多く、レンタル振袖で、式と前撮りの振袖セットプランみたいな方の中には、式の中止で前撮りも無しになった人もいました。(ちょうど私の振袖着付のお客様がそうでした)成人式に振袖を着なければ、一生振袖を着ない(機会がない)という方もいるのではないでしょうか。
最近は経済状況もあり、なかなか新しい着物が買えない人が増えていて、中古の着物の事を“アンティーク着物”と表現したり、おさがりの着物の事を”受け継ぐ衣装”と表現する様にもなり、新品では無い着物に対しての表現や考え方が変わりました。
日本のしきたりの“成人式”が成人年齢変更や、名称変更検討など、自治体によって“成人式”が変化している。
私の着付の生徒さんの中には、“娘に振袖を着せる!”“妹に振袖を着せる!”という生徒さんも居て、成人式着付が無事に終わった報告も兼ねて、その生徒さん達から振袖姿のお嬢様や妹さんの写真が送られてきて、着付講師としても嬉しい日でした。
関連活動:オキモノ倶楽部
粋組紐
山岸 柚果里
粋組紐代表/組紐作家講師・着物。2020年10月に「粋組紐」を起業。「組紐(くみひも)」という日本伝統工芸技術が、日々のストレス解消になったり、色糸の組み合わせから、素晴らしい紐が出来るという楽しい世界を多くの人に共有したいという思いと、若い頃から勉強をしていた「着物」がどんどん着る人が減ってきている現在、’’着物の人を増やそうプロジェクト’’を自身の目標に掲げて活動中。
組紐・着付け教室運営、組紐作家、美容師向け着付け指導、着物姿で学校の外部講師などを展開中。
BiotopeのBukatsu「オキモノ倶楽部」の企画運営チーム’きものさいさい’のメンバー。