ライフスタイル

kimono随想#8

Series 『着物を楽しく日常に』
洋服が日常着の現在。日本伝統衣装という敷居の高いモノになってしまった“キモノ”
楽しく日常に着物が着れるように、私は今“おしごときもの”に挑戦しています。
なぜこの仕事をしようと思ったのか。
私の幼少期から今現在をちょっとだけふりかえりながらの”キモノ噺“

第5章 着物でお仕事①

着物でお仕事をはじめてから3年が経った。

はじめた頃は、カラダが疲れてしまって、「着物って疲れやすいんだな〜」なんて思ったが、3ヶ月〜半年くらいすると、そんなに疲れなくなってきた。
おそらく、着物を長時間着慣れていなかったという事と、洋服の時と着物の時は姿勢が変わるのでは無いかと思った。
私は姿勢がめちゃくちゃ悪い(猫背・そり腰)が、着物を着ていると「姿勢が悪そうには見えない」と言われる。帯が私のカラダをシャキっとさせてくれているのかもしれない。

着物の着方については、長時間着るので、着崩れない着方はどうした方が良いか考えた。着崩れがあると、着物の「直し」の手業が増えて煩わしいのである。きものサロンを構える前は、レンタルスペースや出張をメインにレッスンや着付けをしていたので、車の運転や、荷物の運搬(組紐道具は特に重たい)、荷下ろしが多く、着物が着崩れやすい。着崩れがわかりやすいのが衿の部分。着物を着た直後と、帰ってきて洗面所で手洗いうがいをして鏡に映った自分の衿を見ると、衣紋の抜き具合や半衿と着物の衿の位置が変わっている。

着物の着方は、紐だけで着たり、着付け専用道具を使って着る着方などがある。
伊達締めもベルト式、伊達巻き式、メッシュ制など。
腰紐は、腰紐・ウエストベルト・メッシュ制など。

自分の体の動きに一番良い着方は何か?私の場合、荷下ろしや荷物の運搬が多いので、カラダを左右に捻る動きが多いため、上半身の着崩れがしやすい。
なので、紐だけで着るとかなり着崩れする(私の体型のせいもある) 着物で1日仕事をする着物屋さんのスタッフさんにもどんな着方をしているか聞いたりもした。その中で、「夏用を通年つかう」と言う事を教えてもらい、夏用アイテムを買って試してみた。「!!!」着心地が違う!夏用は着心地が優しいのと、通気性がとても良い。
冬であっても、室内は暖房で暑くなったりするので、夏用を利用しても問題ない。ちなみに、ウエストベルトの夏用は、通年用の物よりも価格が少しだけ高い。薄手なのになぜ高い?とも思ったが、機能性が通年用より良いのかもしれないと解釈した。

それと、一日中着物を着ていると「ご飯を食べる」という行為が発生する。洋服はゴム製や着心地が楽ちんな服が多く、ポッコリお腹の私はそんな服をよく着ていた。ご飯をよっぽど沢山食べない限り、お腹が苦しくなるという事は無かったのだが、着物を着てご飯を食べると、帯があるので、普通のご飯の量でもお腹周りが苦しくなる。改めて、ご飯を食べるとお腹が膨れるのだと実感した。

着物は、上半身に紐や伊達締めなどが、いろいろぐるぐる巻かれている。
苦しく無いように巻く強さを加減したりもしたが、そうすると着崩れしやすい。
なので、私にはゴム製の着付アイテムが良いと思った。
伊達締めに関しては、ゴム製の物の種類が多いが1番良かったのが

“夏用やわらかメッシュタイプ”

夏用ってすごい!!!

次章につづく。。。

【きものサロン粋組紐】
※完全予約制
組紐教室、着付教室、着物着付サロン(ヘアメイクは非対応)、組紐販売など
〒380-0833長野県長野市権堂町2334サンセットプラザ201

関連活動:オキモノ倶楽部

粋組紐代表/組紐作家講師・着物。2020年10月に「粋組紐」を起業。「組紐(くみひも)」という日本伝統工芸技術が、日々のストレス解消になったり、色糸の組み合わせから、素晴らしい紐が出来るという楽しい世界を多くの人に共有したいという思いと、若い頃から勉強をしていた「着物」がどんどん着る人が減ってきている現在、’’着物の人を増やそうプロジェクト’’を自身の目標に掲げて活動中。
組紐・着付け教室運営、組紐作家、美容師向け着付け指導、着物姿で学校の外部講師などを展開中。
BiotopeのBukatsu「オキモノ倶楽部」の企画運営チーム’きものさいさい’のメンバー。

LATEST

kimono随想#8
BIOTOPE NAGANO BIOTOPE NAGANO
Biotopeに参加したい企業様や個人様、掲載に関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
移住・起業・暮らしに関するご相談は、こちらからお問い合わせください。