kimono随想#7
Series 『着物を楽しく日常に』
洋服が日常着の現在。日本伝統衣装という敷居の高いモノになってしまった“キモノ”
楽しく日常に着物が着れるように、私は今“おしごときもの”に挑戦しています。
なぜこの仕事をしようと思ったのか。
私の幼少期から今現在をちょっとだけふりかえりながらの”キモノ噺“
第四章 食器は料理のきもの
なんて素敵な言葉なのだろうと、この言葉を聴いた時に思った。
後から調べて、”北大路魯山人”という有名な芸術家の言葉という事がわかった。
料理と器の世界にも”きもの”を一つの表現として使われているのはとても誇らしい。
今、私は組紐と着物の世界を極めたいと邁進している最中ですが、
料理の世界、染の世界、様々な工芸の世界の人たちと関わる機会があると、
同じ分野で無くても「極め方」か本物かどうかという事がわかる。
そして、相手からもそう見られている。
自分の組紐の世界は、けっこうマニアックな世界で、組紐のことを知っている人は少ない。
組紐の話をするときに、どこまで話をすればと迷う時もあるが、スイッチが入るとどこまでも話をしてしまう事が度々あり、
相手によってはわからない世界も興味深く聴いてくれる人もいるが、
マニアックな話をしすぎてしまったと反省することも。
逆の立場で、私が知らない世界の”極めた人”の話を聴く時に、
相手の方が、「すごい専門的な話をしてしまって」と恐縮する時があるが、
ジャンルは違えど、聴いていてとても興味深く、面白い話と感じることがある。
となると、私がマニアックな組紐や着物の話をするとも許される事なのかと思ったり。
(相手によってだが、、、)
作品作りはどこまでこだわるか、でも作品作り以外のこともしていると、効率も考えてしまい、優先順位に迷うこともあるが、
極めている人から見れば、どうゆう作品か背景を知らなくてもわかってしまう。
【きものサロン粋組紐】
※完全予約制
組紐教室、着付教室、着物着付サロン(ヘアメイクは非対応)、組紐販売など
〒380-0833長野県長野市権堂町2334サンセットプラザ201
関連活動:オキモノ倶楽部
粋組紐
山岸 柚果里
粋組紐代表/組紐作家講師・着物。2020年10月に「粋組紐」を起業。「組紐(くみひも)」という日本伝統工芸技術が、日々のストレス解消になったり、色糸の組み合わせから、素晴らしい紐が出来るという楽しい世界を多くの人に共有したいという思いと、若い頃から勉強をしていた「着物」がどんどん着る人が減ってきている現在、’’着物の人を増やそうプロジェクト’’を自身の目標に掲げて活動中。
組紐・着付け教室運営、組紐作家、美容師向け着付け指導、着物姿で学校の外部講師などを展開中。
BiotopeのBukatsu「オキモノ倶楽部」の企画運営チーム’きものさいさい’のメンバー。