長野ぐらしと子育て考02
こんにちは、Biotopeライターのナカノです。
さてわたくし、現在この記事の締切間際に大量の荷物に囲まれながらパソコンに向かっているのですが……
この週末に、約5年間暮らした長野市から引っ越すことになりました。
長野市にいる間に結婚、妊娠&出産×2という割と大きめなライフイベントを迎えてきたのですが、いやはや、じんわり思い出に浸る間がまったくない……!
現在、我が家には元気な3歳児、母親の姿が見えなくなるとギャン泣きする7ヵ月児が在籍。幼児がいるだけでこんなに引越しって大変なんですね!? と引越し3日前に実感しています。
テトリスのブロックのように積みあがる行政系の手続きやら新居のネットの手配やら新しい保育園の入園準備やら、合間に確定申告やらを、ちびちびと揃えては消していく日々。そんなわけで、今脳内の八割は3月4月のToDoリストで埋まっているのですが、とはいえ、なんとかこの記事で「長野暮らしいいなァ」を伝えたい……。
そこで、4年とちょっと暮らした団地の良さを、子育て中の親の視点からお伝えしていこうと思います。サブタイトルは「じわじわ感じた団地暮らしの良さ」。
いま住んでいる団地には元々、友人Fさんとルームシェアという形で入居した。NTTの元社宅だった空き物件(長野市内にいくつかあるのだとか)で入居募集が出たタイミングともに申し込んだので、両隣と上はまだ空室。
住みはじめてから約1年半後に私は結婚し、そのまま住み続けることに。水回りの古さもあり妊娠時に一度引越しを検討したけど、出産で出費がかさむので一旦ステイ。後々やってきた夜泣き対応を考えると3DK、約60平米の広さで多少ストレス軽減できた気がする。そういう意味でも引っ越さなかったのはいい判断だったかもなぁと今振り返って感じている。
子どもが生まれるまでは団地の住民とほとんどコンタクトを取ることはなくて、話したとしても挨拶程度(多分、おそらくほとんどの人がそうかと思います)。
それが今では、ほとんどの入居家族と顔見知りになり、子ども同士が遊ぶようになったというハッピーな展開に!
というのも、団地にはちょっとした芝生のスペースとウッドデッキがあり住民が集いやすくなっていて、これがいい役割を果たしていた。
特に小さな子どもがいると、遠くの公園まで連れていくのは億劫(うちだけ?)なので、ちょこっと外で遊ばせたいときには、靴だけ履いてサクッと芝生にリリース!
子どもがいると自然と一日の過ごし方は近くなり、気づけばワラワラと下は0歳児から上は小学6年生まで(とその親)が集うように。
5個以上年上のお兄ちゃんお姉ちゃんのあとをつけ回して相手をしてもらったり、自分より小さい子の手を引いてあげる風景が日常ってなかなかいい。
ようやくここ数ヶ月で世の中のいろんなモノ、コトが復活してきたけど、ここ1、2年は軒並みイベントごとが中止になっていたので、夏は小さく水遊びや手持ち花火をやったりとその季節ならではの思い出づくりも団地内で実現できた。
一方、親は親で繰り広げられるのはかかりつけの病院や通ってる保育園のことなど主にライフラインの情報交換!最近はネットの口コミも信用できなくなってきていて、信じられるのは生の声だよなぁと実感した。
また、夏に家族揃って新型コロナに感染したときには、「◯◯(スーパーの名前)に行くけど何か必要なものある?」と連絡をしてくれて、とても助かった。同じ団地に住んでいると頼る方も頼られる方も少しハードルが下がるように思う。
築50年弱ということもあり、正直なところハード面は我慢していた部分がある。前述のとおり水回りは古めだし、しっかり換気しないとすぐにカビる。だけど、それらを差し引いても団地でのつながりに支えられた暮らしはやっぱりハッピーだったな。
次の土地で住む物件はいわゆる普通のマンション。さて、どんな暮らしが待っているのか。子どもたちは新しい暮らしにすぐに慣れてくれるのだろうか。そんな不安も多少はあるけれど、きっとすぐに楽しめるだろうとポジティブに考えている。
取り止めのない文章になってしまいましたが、もしもファミリーで移住(引越し)予定の人は、団地という選択肢もありかもよ、という話でした。
フリーライター
ナカノヒトミ
1990年長野県佐久市出身。
2017年よりフリーライターとして活動開始。どこでも地元メディア「ジモコロ」などウェブメディアを中心に執筆を行う。
2018年4月に「シンカイ」の店長になり、佐久市から長野市に引っ越す。2020年に出産し子育て中。