長野ぐらしと子育て考01
こんにちは、Biotopeライターのナカノです。
フリーペーパーでは連載「今日は寄り道しよう」はじめ、特集ページなどの取材・執筆を担当させていただいています。
今回、2回に渡ってBiotopeのWebページに自分のことを書く機会をいただきました。テーマを考えていたのですが、今、自分の暮らしのなかで大半の時間と脳のCPUを占めている子育てについてざっくばらんに書いていけたら!
長野=自然がいっぱいではあるけれど
まずは、簡単に私のこれまでの経歴をお話させていただきますね。
長野県佐久市の高校を卒業して1年浪人をし上京。大学生活を経て、上田市に拠点を持つ地域ベンチャー企業に就職して3年働いたのち、フリーライターに。縁あって長野市に引っ越して5年目になります。
長野で子育て。「自然と近い距離で子育てなんて最高!」と県外の人は思うでしょう。これは半分当たりで、半分ははずれ。いくら近い距離に川があろうと、山があろうと、行かない人は行かないのです。ソースは我が家。私も思っていました、子どもが生まれるまでは夏は家族でキャンプでバーベキュー、冬は家族揃ってスキーでゲレンデ飯を楽しむ週末を。キャンプこそ、夏に2回ほど行きますが、それももはや首都圏に住んでいても叶う頻度……!
そもそも、元々バリバリのアウトドア派ではなかったので、子育てにおいては自然よりも人との関わりを大切にしたいと思っていたのです。
自然の豊かさの享受よりも大切にしたかった、人との関わり
人との関わりを大切にしたいと思ったのは、自分の幼少期の環境が関係しているから。(ちなみに、ここでの人との関わりの「人」とは家族や保育園、学校以外の大人のことを指しています)
母親の職場に付いていき、会社のスタッフの人たちにかわいがってもらうこともあれば、休日に父親と父の友人の登山に付いて行くことも。とにかく幼少期に家族以外の「謎の大人」との関わりが大きかったように思います。
長野市は、子どもにとっての「謎の大人」との関わりをとてもしやすい街だな、と日々の暮らしのなかでじんわりと感じています。
たとえば、週末にやると飲食店や雑貨屋、門前のあらゆるお店や個人宅(!)でおこなわれるイベント。インスタを開いて「ちょっと顔出してみようか!」なんて家族と起き抜けに計画して遊びに行くと、あらゆる大人が子どもの相手をしてくれるのです。
2018年からライターと同時進行で約3年関わらせてもらった雑貨屋・シンカイも謎の大人との関わりが多い場所でした。近所のおばあちゃんにかわいがってもらったり、県外から観光に来てたまたま立ち寄ってくださったお客さんにだっこしてもらったり。入れかわり立ちかわりやってくる大人から相当な刺激を受けたからか、大抵シンカイにいた日は夜泣きがひどくなるおまけもつきました(笑)。
子ども(乳児・幼児)を連れて外出するのは、荷物の準備がなかなか大変ですし腰が重くなりがちですが、いざ街に出てみれば「今日も楽しかったよね」と感じる日々。この3年間の子育て期間は、長野の街と人のオープンさに助けられているなぁとやっぱり思うのでした。
フリーライター
ナカノヒトミ
1990年長野県佐久市出身。
2017年よりフリーライターとして活動開始。どこでも地元メディア「ジモコロ」などウェブメディアを中心に執筆を行う。
2018年4月に「シンカイ」の店長になり、佐久市から長野市に引っ越す。2020年に出産し子育て中。