日々、描いたり泣いたり笑ったり#10[私たちは、前ばっかり見過ぎかもしれない]
みなさんこんにちは。
これを書いている今日は12月1日。今年もあと1ヶ月だなんて早すぎる!
歳を重ねるごとに時間が経つのは早いものだと、人生の先輩たちが呪いのように言っていたことは、ああ、このことか…なんて理解できるようになってきてしまいました。うう、怖い。
12月の手帳には、まだまだこれからのスケジュールが書き込まれているくせに「今年は何もできなかった…大きな成長もなかった…」とクヨクヨしがちな私なので、振り返りをノートに書いてみました。
今回はそのお話。
私たちは、前ばっかり見過ぎかもしれない
ノートを開いて、1月から11月まで自分の中で起きたイベントごとを書き込もうとすると、実はほぼ覚えていない!ということに気付かされました。時系列が頭に出てこないので、私の場合はSNSの投稿を振り返ってみたのですが「あれ、これって去年じゃなかったのか」ということがなんと多いことか。
イベントごとなので、嬉しいことだけじゃなく辛かったことや大変だったことも書き込んだのですが「わあ〜アンタ、こんな辛いこと乗り越えたのが今年だったの!?」と過去の自分に感動し、涙が出そうになる。
中には「キャビネットを購入」など一見何でもないような出来事も書き込んだのですが、私にとっては大きな買い物で満足度も高かったので「自分にご褒美をあげる私、エライ!」となったので書き込む。
ひと月たりともイベントがなかった月はなく、「今年は何もできなかったなんてとんでもない!私超頑張った!」と考えを改めることにしました。
「頑張らなくちゃ!」となりがちな人って(私)、過ぎ去ったことはあっさり忘れて、未だ叶えられぬ目標ばかりにフォーカスしているのね。それは疲れるわ〜。
前ばっかり見ていてはやってこないハッピー
叶えていない未来ばかり見ているのは苦しい。目の前にぶらーんとニンジンを下げられ、ひたすら走る馬みたいな感じ。ニンジン食べたい!のに、いつまで経ってもニンジンを食べることができない。ピタッと止まってみれば、ぶらーんの反動でニンジンが口に入るかもしれないし、実はすぐそばにニンジン畑があると気付くかもしれないのにね。
私はかなり馬タイプで、いつまで経っても「今の自分じゃ嫌!」と自分を追い込んでしまう性格なのですが、そこは歳を重ねて少しずつ「足るを知る」ができるようになってきた…かな? (時が経つのは嫌なことばかりではないね。)
そして最近実感しているのは、過去に蒔いた種が、思わぬところで芽吹いていたということがよくあること。
数年前に出会った人からいただいたチャンス、
自分にとっては不満が残った出来事が、形を変え大きくなって目の前に現れること…
それは、過去の私が頑張ってくれたからもたらされた出来事で、「嬉しいことはちょっと寝かせて待つのがいい」というのを実感しています。
前ばっかり見ていてはやってこないハッピーだよなあ。
過去の私を褒める会
振り返りをノートに書いたからこそ気付いた今回のネタですが、日々の忙しさの中で「ああ、私ってどうしてダメなんだろう…」って自信をなくすタイミングは誰にでもありますよね。
だからこそ、この年末年始はぜひ「私の頑張ったこと2021」をしてみたい!そしてみんなで褒め合いたい(笑)
どれだけ自分たちがよくやってきたかを知って「過去の私よありがとう!」と言える時間って、自分の今を認めてあげることにもなるし、すごく豊かなことなんじゃないかな。
Biotopeでは不定期に、オンラインで「呑んべえの会by彩ママ」が開催されているのですが、次回のテーマはそれにしようと決めました。
みなさん、ぜひ振り返りノートやってみてください。自己肯定感爆上がりで楽しかったから!
画家
関口 彩
画家。富山県出身在住。
会社員のかたわら絵画制作をはじめ、2017年より画業に専念する。 作品は、動植物や石など自然のものを独自の視点で切り取り、細やかな筆使いで描くのが特徴。 装画、パッケージなどのクライアントワークを手がける他、作品発表を各地で行う。